川流れのあれやこれや

本人の琴線に触れたあれやこれやを長めに呟きます(大半アイマス)

TCを振り返って~あるあずさPの総括~

はじめに

こんにちは。前回TCで一本といったので有言実行といった具合。

何はともあれ、Pの皆さま、The@ter Challenge(以下、TC)お疲れさまでした。

 あまりに長い、一か月間がようやく終わりました。私自身も自主的に動いていたので、身も心もボロボロだったりします。おのれ、副業

 さて、ご存知の方も多いように(知らん)私は三浦あずさの担当として今回のTCを戦い抜きました。自分の他の担当である、松田亜利沙、佐竹美奈子高山紗代子の各位には最大限の謝罪と敬意を表して挑んだ次第です。しかし、結果としては「御伽の国」【旅人】役として(暫定ではありますが)三位となり、残念ながら役を獲得することはできませんでした。今こうして記事を書いている瞬間も、あずささんに役を与えてやれなかった悔しさ、申し訳なさが胸に去来しています。今回の記事は、この悔しさを忘れないためのある種、備忘録に近いものがあります。いつか開催されるであろうTD、TFといったキャスティング投票企画の礎、と言うと大げさかもしれませんが、少なくとも今回の反省が次回の戦略の糧となることを祈っています。

 

1.役選択とマーケティング戦略 ~企画決定から役発表直後~

 The@ter Challengeの開催決定時、私はそれが発表された横須賀芸術劇場の5階席にいました。会場は大いに盛り上がり、意気揚々としていたPであふれかえっていました。何より765proAllStars(以下、AS)の参戦により状況が一転したことも盛り上がった一因でした。

 さて、私の最初の心境としては、「大変で、厳しい戦いになりそうだなぁ」といった具合でした。前回のThe@ter Boost(以下、TB)の時は、受動的な参加に留まり、結果として大激戦となった「三姉妹カフェ」の次女役、静香vs美奈子で歯がゆい思いをしていたため、次回開催時にはなるべく自主的に動こうと考えていました。しかし、ASの参戦となると状況は一転します。いかんせん、八年目に差し掛かっている自分のアイマス史を考えれば、三浦あずささんを見過ごすことはできません。どうしても彼女に役を取って欲しい。私の担当するシアター組の面々は過去の投票企画(TA、TB)で役を一度獲得している面もあり、今回は三浦あずさを中心にどんな役であってもアピールしていこう、と考えました。この後すぐに、三浦あずさdiscordの担当さんに声をかけてもらったことも、覚悟を決める一因でした。

 自身の卒業論文の執筆が終盤に差し掛かった12月12日、ミリシタ2018年もサンキュー生配信がありました。前回のTBも12月から1月にかけての開催だったので、この生放送のタイミングで役発表は確実であろうと踏んでいました。(実際にそうだったわけですが)そして、実際に発表された役柄がこんな形に。

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 キャスティング投票企画の鉄則として「早期に狙いの役を定め、マーケティングを練る」ことがあります。無論、生放送やSNSの反応を見極めなければならないため、慎重な検討が求められます。そのため、わたしとしては、ある程度あずさPが集まるdiscordの情勢を見つつ、狙いの役について意見をすり合わせる形にしました。discordと聞くと、このTCの前半では「代表者ぶるな」「勝手に役を決めるな」といったように反対意見が多数出ていました。このようなリスクも考えると、即断即決といった状況ではないことを重々理解した上で、説得力のある役柄でもって考えていこう、という狙いで私は役柄を思案しました。

 (問題とされるdiscordの是非ですが、正直なところ、出足が揃うことを必要としているため、説得力のあるダイレクトマーケティング(以下、ダイマ)によって反響が広がれば、その流れに乗ることも考えられます。無論、問題とされたようにdiscord内で独断で決めてはならないという批判があるのはごもっともですが、批判を行う人々が、主体的にこの役がいいと主張していたか否かを、きちんと見極めなければなりません。)

 さて、あずささんに適合する役柄を検討するわけですが、最初に候補として挙がったのは「サスペンスホラー」における女主人or先生でした。年長としての気品あふれるたたずまいと、「隣に…」といった彼女の代表曲のイメージも相まって、候補として挙がるのは必然の事でした。しかし、ここで検討されたのは適合か否か、だけではありませんでした。競争役として誰が候補に上がるのか、その役を推薦していくうえでマーケティングとしてうまくいく材料がその時点であるか、といったことも検討事項でした。マーケティングとしては、主にTwitter等のハッシュタグや、何を標榜して行っていくかといったものです。検討した当時としては、候補に挙がっていた役柄では効果的なマーケティング材料が見つかっていませんでした。加えて先生役には前回役を獲得した歌織さんが来ると予測され、ミリシタのプレイユーザー層を考えれば分が悪いのは明らかでした。

 そこで発案があったのが「御伽の国」の旅人役でした。SNSでの反応を見ると意外な役選、ネタ枠といった認識であったようですが、彼女の持つ特徴である「方向音痴」といった側面、アニマスのあずさ回で見える「周りを幸運に巻き込んでいく」様子といった具合に今回の旅人のイメージと合致していたというのが強みとしてありました。そして、Twitter用のハッシュタグを検討していた際に、不意に自分のランダムのプレイリストから「そして僕らは旅にでる」が流れたのをきっかけに、私は「#そしてあずさは旅にでる」という提案をdiscord内にしました。これが、うまくあずさPの中でうまくイメージに合致したため、ハッシュタグとして採用の運びとなっていきました。競争相手として想定されたのは、不思議といった側面を通じて攻めるであろう麗花さんでした。しかし、他に想定される競争相手が考えられないことや、ここまでくると誰に喧嘩をふっかけるかといった具合でしたので、ここでも覚悟を決めることとなったわけです。このような偶然の産物も相まって最初の提案として「旅人」役を私としては提案していこうという形となりました。

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開始当初のダイマ資料

2.風雲急を告げるガチャ更新と戦略 ~開始直後から2018年内まで~

 麗花さんが対立候補として想定された旅人界隈でしたが、蓋を開けてみると昴とロコが加わり、四人の争いとなっていきました。当時の懸念事項として思い浮かぶのは、票割れでした。開場したコンベンションセンターでは、うれしいことに旅人に対する受入の姿勢が多くありました。しかしながら、先程挙げた「先生」役に投票するPの人々もいました。各々の意見なので無理強いはできません。悔やむべき点が同僚Pにあるとすれば、票を固めようとしても固めきれなかった面も多少はありました。しかし、概ね意見の集約としてまとまった点では比較的穏当なスタートだったと考えられます。そして、開始の号砲ともいえるガチャ更新をもって、長い長い約一か月にも及ぶTCのスタートが切られたのです。

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 その初手のガチャ更新、まさかの三浦あずさ恒常二枚目、新SSR直撃という事態でした。有償ガチャに投票券100枚付きというのも十分衝撃的でしたが、何分このタイミングでの新SSRに界隈は盛り上がりました。すぐに私はこのお祭りムードを投票に持ち込むため早急に一斉投票への告知に動きだしました。

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実際の告知画像

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12月19日 21時時点

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12月19日 22時時点


 結果としてその日の9:02pmに一斉投票が行われ、見事投票初日に一位を取ることができました。風雲急を告げるこの三浦あずさガチャ更新は界隈の士気向上に一役買い、滑り出しは順調であったように見えます。しかし、今こうして戦況を振り返ってみると、このタイミングでのガチャ更新は将棋でいう悪手に少しばかりなってしまったのかなと思います。正直、是ばかしはしょうがないかなとは思う次第ではありますが、改めてその理由を考えてみます。

 ①結果として先頭を「走らされてしまった」誘因となった

 TCの戦況に張り付いていた方であればお分かりかと思いますが、前半戦にあたる2018年内のランキング状況を見ると、AS勢が上位を占めていたように窺えます。この結果を見て、順調な滑り出しだと考えるPも多かったと思います。しかしながら、この時点ではまだ前半戦。長期的展望を考えれば首位にいるメリットは驚くほど少ないのです。(その理由としては、以下に挙げるような界隈の”弛緩”であったり、下位からのジャンプアップがエンターテイメントとして”投票映え”し、周囲からの応援票が入りやすい等。この時期は、票数がそれほど配られておらず、新規ガチャに対する応援は入りずらい状況にあり、あずさ界隈としてはうまくこの状況を使い切れなかったと思います。)

 結果としてAS組の多数が年明けにシアター組にまくられる事例が多数見受けられ、例に漏れずあずさ陣営も麗花陣営に年内にまくられる形となりました。

 ②あずさ陣営が想定を超える勢いで「油断した」

 私としての想定外は、むしろこちらの方でした。こういった投票企画に慣れていないのはAS勢として認識していましたが、自分の想定以上にあずさ陣営の気が緩んでいたように当時は感じました。コンベンションセンターの書き込みには、「あずさは大丈夫そうだから、他の子に投票してもいい?」といったものも見られ、この一斉投票をきっかけに、空気が弛緩する様子が見えました。一時的な気の弛緩であれば気にも留めないのですが、結果としてまくられたときに想定以上の心理的ダメージを食らう恐れがあったため、今回の突発的な一斉投票はそういった懸念を産む形となったのです。そして、基本的に先手を打つのは、原則選挙企画では悪手であるため戦略の練り直しも求められました。この点でも計画が狂った感はありました。

 このような展開がある中で、次の一手として考えていたのは、年始による一斉投票でした。次の一斉投票の狙いとしては、あずさ界隈の気を引き締める点と継続的な投票機会を作ることが念頭にありました。なぜ、年始に企画を据えたのか、ですがあずさ役を務めるたかはし智秋さんの挨拶に御参パイなるものがありました。このご挨拶と新年の初詣にかけて、マーケティングができると考えていたからです。一斉投票には何かしらかこつけないと無駄撃ちになる可能性があるため、無理のないと思われる範囲での戦略としてわたしは妥当であると判断していました。そして、周りを巻き込んだ形で”お賽銭”(=票)が投げ込まれることを多少なりとも想定したものでもありました。

 上記のような状況下であったため、この時期の私は、イベントを走ったことのないPに向けての走り方伝授であったり、海外のPにも参加してもらえるように英語での告知文書、ならびにTCへの参加方法を製作しました。もともとは海外のPから参加方法を教えてほしいとの依頼があったため偶発的に作ったものですが、私としては、まがいなりにも需要に応えられたのかな、とは思います。(無論、ここら辺は公式から英文のフォローが欲しかったところではありますが…)

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TC開始前の票獲得方法画像

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走り方講座の表紙

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実際の制作画像(英語がガバガバ)

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英語での告知画像



 このような形で年内を麗花に続く二位で終え、この時点ではわたしの中では概ね予測通りといったところでした。新年早々に旅人界隈での一斉投票が企画されるのが見えていたので、三が日が一つの天王山といった情勢となり、冬コミが終わっても胃の痛い状況が続くこととなりました。

3.三が日の天王山と界隈としての”誤算” ~年始からRtfイベ開始まで~

 年が明け、一斉投票の気運が高まっていた元日、初手となる昴の一斉投票がありました。この時点で多少なりともまくられることは想定内だったので、どこまで票数が伸びるかがポイントとなりました。蓋を開けてみると、おおよそ20万票が入っていたと記憶しています。この伸びは自分としては想像を超えたものでした。というのも元旦の一斉投票というのはPとしては様々な年末イベントが立て続けに発生していたため、元日の昼12時という投票設定は少しばかり無理があるのではと考えていたからです。しかし、昴Pの団結力とも言うべきなのでしょうか、予想を大きく超える伸びを見せたのです。どうしてこのような伸びを見せたのかについては昴界隈に話を聞いて見なくてはならないところですが、個人的な見解は後述することとします。

 しかしながら、こちらもまだ一斉投票を残していたため、あまりたじろぐことはありませんでした。今はただ「御参パイ」企画を成功させるだけであり、元日も情報の伝達に重きを置いていました。そしてカウンターとなる一斉投票が1月2日、9:02pmに行われることとなりました。

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1月3日 21時時点

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1月3日 22時時点

 蓋を開けてみると、おおよそ五万票強の伸びにとどまり一時的に麗花を抜く程にとどまりました。想定以上に票が伸びなかった、と受け取られることになりました。この結果は私としては想定のやや下といった具合でした。しかし、懸念していた事態がこの結果から表面化してしまいました。この一斉投票からあずさ界隈から見切りをつけてしまったP達が発生してしまい、結果としてあずさ界隈の士気が下がってしまう結果となってしまいました。無論ガチャ更新による追い風によって流れに乗ったと陣営としては考えていましたが、今、戦況を振り返ると、この時の自陣営のPの数の誤読と投票数の読み違いが結果として如実に表れてしまったと言えます。結果として、この時点で旅人は昴と麗花の二強状態となり一気に苦境に立たされることとなりました。

4.ゲリラ的ダイマ作戦と終戦 ~Rtfイベント開始から終戦まで~

 しかし、あずさ界隈は、私を含め、諦めてはいませんでした。早急に画像を制作します。

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直後に制作した画像

 今回のTCの特徴として挙げられるのは、前回のTBよりも投票可能枚数の上限が大きく増えたことにあります。そのため前回のTBで見られた10万票差の大逆転以上の可能性が残っていたのです。そのため、今必要なのは自陣営の維持と票の獲得に向けた広報の強化でした。そのため、私としてもよりダイマをブラッシュアップしたものを制作し、投票先を迷っている人々に向けた告知を行っていきました。戦闘態勢を崩してはならないことが何よりも大事であり、必死になって三浦あずさを売り込んでいました。

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ダイマ資料

 私としても、何度もTwitterで発言したように彼女にしか表すことのできない旅人としてのシンクロニシティと御伽話特有のコミカルさとシリアスさを叶えられるキャスティングであると自負しておりました。それは他の役に決して負けることのない意義のあるキャスティングであると考えていました。そして1/13の一斉投票で何としても二強に肉薄し、少しでも可能性を残すことに全力を注いだのです。

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告知画像

 そして、1/13の一斉投票の日を迎えます。ここで食い込まなくてはと、私自身も必死になって当日も投票を呼び掛けていました。

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1月13日 21時時点

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1月13日 21時32分時点

 しかし、私達の努力とは裏腹に一斉投票は二万票の伸びにとどまりました。結果として、麗花・昴の二強に追いつくことができず、そのまま終戦を迎えることとなったのです。最終日までに三つ巴に持ち込む最後の願いは儚くも消えていったのです。

 なぜ、この結果が決定的となったのか。それは、浮動票を持つPの心境を読み取ればわかるかと思います。先述したTBの美奈子vs静香や、今回のTCにおける千鶴vs伊織の票数が桁違いとなったのは、最終日まで票を持っていたPが実質の決選投票に加担した結果であると自分は考えています。その結果からすれば(無論自分のTLでも散見されましたが)、「(最終日までに)二位以内であれば投票する」といったように、最終日に接戦にまでもつれ込まないと浮動票は獲得できません。先述したように私が旅人役で推していく事を決めたのも、麗花以外に想定できる相手があまりいなかった点も含めてでした。しかし、結果として昴が台頭し二強状態に持ち込むどころか、突き放されてしまったというのが結果でした。

 今振り返ってもあずさ陣営のTCにおける戦略は間違っていなかったと思います。しかし、結果として役を獲得することはできなかった。まさしく完敗といって差し支えないと思います。

5.完敗の要因と他陣営の戦略 ~今後の反省として~

 では、なぜ完敗してしまったのかを自分なりに分析してみたいと思います。

(あくまで主観的な分析を多分に含んでいます。ご了承を。)

  • 選挙活動に積極的なPの慢性的な不足

 あずさ陣営と他の陣営を比べてみると、一目瞭然ともいえる状況なのがTwitterで展開されているダイマであったり企画告知の数でした。特に昴陣営では私のTL上でも応援イラストや告知が絶え間なく流れていた印象でした。この点では積極的に広報活動をしているPが圧倒的に多かったのかな、と見て取れます。特筆すべきは、イラストにおける統率力の高さにあると考えています。無論、昴単体で描かれる絵師さんも多かったのですが、早期に固めたイメージである「すばフキン」によって想像が強固なものとなり、票を握る有権者に視覚的なイメージをもってダイレクトに伝わっていたのではないかと推測されます。無論、昴としては過去の上位報酬がBlooming Starであったり、過去の選挙企画で役を獲得していない背景事情があったため、一概に昴の台頭を想定していなかったわけではありません。しかし今回のTCにおける選挙活動であったりイラスト支援の流布の状況を考えると、この躍進は必然的であると言えます。

 他方、麗花陣営は表立った活動は昴陣営に比べるとやや少ない印象でした。しかしながら選挙期間におけるホームページ作成やイラスト支援、何より周囲を巻き込んだ企画によって別の世界で戦っているような印象を受けました。一周年イベで他の三人を圧倒的に超えるボーダーを誇った麗花陣営の自力の強さ、プレイユーザーの多さが光ったと言えるかと思います。その点、あずさ陣営としてはイラスト支援をいただき、各々が示し合わせる形でマイペースな活動を行っていましたが、結果としては両者の差としてこのように現れる結末になったのだと推察します。

  • ミリシタにおける、Pの「三浦あずさ」に対する認識不足

 これは、選挙企画開始当初から感じていたのですが、あずささんの旅人に対するイメージが、「不思議」というキーワードから盲目的に想像される麗花や昴の旅人のイメージに負けてしまっていた、と感じました。これは、投票する当人の大半が、「ミリシタからアイマスを始めたP」であったことも遠因の一つだと考えられます。私達ASPはゲームであったりアニメであったりと様々な形で三浦あずさという人物について触れる機会がありました。しかし、ミリシタに限って見れば、その活躍の回数は麗花さんに比べれば非常に少ないでしょう(これは出番をよこせ、という主張ではなく、事実としての指摘です。あしからず)。そのため、新規SSRの登場によってTLは湧いたものの、結果にうまく結びつかなかったのだと推察できます。

 これは、アニマス以前のネタがミリシタPに通じない点でも、その端緒として現れていて、Twitterハッシュタグとしての「#そしてあずさは旅にでる」がAS界隈ではそれなりの好評をいただいた(と受け取っている)のが、ミリオンの界隈ではバズらなかったという点でも感じていました。その中で、「不思議な旅人」という文言と持ち前の自力で終始戦況を開拓した麗花陣営と、「すばフキン」というイメージのもと、旅人に対するある種の妄想を武器に、戦いを繰り広げた昴陣営が、ミリシタユーザーの心をつかんだのは言うまでもないことでしょう。AS勢の中でもこの「土壌の違い」をうまく乗り切った陣営が最後まで接戦を演じることができた、と推察でき、あずさ陣営としては乗り越えることができなかった、だからこそ結果として競り負けてしまったのではないかと思います。

  • 周囲を巻き込んだ企画が不完全燃焼であった

 私自身、何度も言うように各企画としてはあずさ陣営も悪くなく、他の陣営と同様のものでありそこに負ける要素はなかった、と考えています。しかし、多くの方が指摘している様に、TC全体を通じて、正月三が日に企画した一斉投票はどの陣営も伸び悩んでいる、というのがありました。この理由としては、年末年始に忙しかったPが多かったという単純な理由であると思われます。しかし、他の陣営が伸びていない中で、先述したように昴陣営が25万票もの投票にこぎつけ、その様子が昴Pの発信力によって、お正月のTLに溢れることとなりました。一斉投票はこのように一大エンターテイメントであり、このような大逆転を見せつけることで「昴が調子よさそうだから、一票入れてみるか」といった形で浮動票の確保へつながるとわたしは考えています。私が一斉投票がそこまで伸びなかったことにたじろがなかったのは、周りの一斉投票の伸びが芳しくないことが分かっていたからですが、結果として離脱者が出てしまったことは今後の反省材料でしょう。

 一方、麗花陣営はコンベンションセンター(以下、コンベ)の雰囲気作りを徹底して保っていたことがあります。TLでは千鶴さんのコンベの様子がたびたび賑わせていましたが、「楽しいところに福は来る」とはよく言ったもので、努めて選挙とは思えない楽しさでコンベが満たされていたように思います。加えて、麗花サンタの企画で他の候補にプレゼント(=票)を送ったりと、終始自分のペースで選挙戦を繰り広げていたのではないかと窺えます。この、選挙戦を「楽しむ」といった点でうまく波に乗り切れなかったのではないかな、と考えます。私としてもコンベに対して積極的な書き込みを怠っていたため、非常に反省をしている次第です。

  • 一か月間での戦局の読み違え

 私自身も、TBの経験を踏まえ、できる限りキャスティング投票企画について学んで挑んだ今回のTCでしたが、自分自身が考えている以上にP達が選挙自体に慣れていないこと、心理的ダメージに弱いことが発覚しました。また、先述したように、私自身も三浦あずさの担当Pの数を読み違えていた、過大評価しすぎていたといった側面もあります。

三浦あずさが好きなPはたくさんいる。しかし、担当としてのPは、自分の予想している以上に少なかった。」

 自力の強さもさることながら、このような読み違えも一つの原因であろうと推察します。周りを巻き込むような企画を昇華させることができなかった。このようなボタンの掛け違いが結果として現れてしまったのではないかな、と考えます。何度も言うように、私としては企画や戦略について、間違ったことは何一つ無かったと考えています。ただ、他陣営のマーケティングがユーザーの心をつかんだという純然たる結果がそこにあるのだと考えます。…悔しいですが。

6.終わりに ~今後を見据えて~

 まさしく、今回のTCについては「ご縁がなかった」という形ではあるわけですが、正直悔しいことに変わりはありません。あずささんに役を与えてやれなかったことに関しては歯がゆさが滲みます。ただ、今回のこの長い長い一か月間を終えて、

「もっと三浦あずさを宣伝しないといけない」

ということを痛感させられました。

 私個人の見方ではありますが、「他の役であったら、役を獲得できたのか」という問いに対して、私は微妙であったと思います。今回の手応えとして痛感したのは、それよりも前の段階、三浦あずさというアイドルの周知に帰結するように感じます。AS勢では「最年長」という肩書がありましたが、シアター組の加入によって存在感が薄まってしまっている、差別化が図れないでいることは事実でしたし、だからこそ先述したようにどの役を狙っていたとしても、同じく年長組のアイドル達が立ちはだかり、周知度で秀でる他のシアター組優勢の中で戦わなければならない、今回のTCはその解決の糸口が見つからなかったとも言えるのだと思います。私としてもその正解はわかりませんでした。しかし、今回の旅人役はベターな選択であったと思いますし、旅人役の動機が弱かったのかと言われれば、総投票数から考えればそうでもなかったように、私は今でも思っています。もし、あなたが「あずさだったら絶対この役でしょ!」という意見や企画のアイデアがあったのならば、是非、コンベなどに書き込んで欲しい、発言して欲しいのです。(今回はSSRの追加というのっぴきならない事情があったため、やむなしという側面もあるでしょうが)私含め多くのあずさP、ならびに全てのPに向けて主張して欲しいのです。あなたの意見で十分、会話の雰囲気が変わりますから。

 またそのことについては、今回善戦を見せたAS勢を見ればより明らかだと思います。

 ファイナルデイ役に狙いを絞り、終始リードした状態でそのまま逃げ切った春香陣営。

 集団的な統率力には若干欠けていたものの、終始ダイマ募集のツイートの一番手にリプを送るなど個々の意志が見えた千早陣営。

 支援動画や応援イラストによって最後まで難攻不落の歌織陣営に戦いを挑み、大きくTCを盛り上げた律子陣営。

 最終日まで差を詰め、コンベンションで独特の世界を繰り広げるなど、終了直前まで粘り続けた貴音陣営、等々…

 このように独自の戦略とアピールによって、最後まで接戦に持ち込んだ陣営が多く見られました。うがった見方をすれば、シアター組の土俵でAS勢は圧倒的不利、と目される状況下で、これだけの存在感を示した各陣営を見ると、やはり日頃の広報活動であったり、選挙期間での、火事場の馬鹿力的な広報力が光っていたように思われます。だからこそ、「AS勢だったから役が取れなかった」という言い訳は通用しないわけです。

 私個人もできる限りの画像編集やダイマを行ってきました。今この文章を書いている手も疲れからか震えています。正直、個人の力としてはこれくらいが限界に近いと感じています。約一か月間、これほど自分の担当を考えた期間はあまりないと思いました。

 しかし、役を獲得することはできませんでした。反省点や完敗の要因はある程度、挙げられたのかなと思います。だからこそ、次の機会に向けて「どうすればあずさの魅力が伝わるのか、何が必要なのか」を今後とも、一あずさPとして考えていこうかと思います。

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最終投票先

 最後に、三浦あずさに一票でも投票してくださった皆さま、各種企画の立案、運営に携わっていただいた皆様、並びにとっても素敵な応援イラストを描いてくださった皆様に改めて感謝を申し上げたいと思います。特に、最終日まで精力的に活動されていたPの皆さま、本当にお疲れさまでした。そして改めて参加されたPの皆様、本当にありがとうございました。今度とも、三浦あずさをよろしくお願いいたします。